|
TezukaOsamu.net/jp > 手塚治虫のメッセージ > 差別
差別(3)
-
鬼丸大将
-
-
身分を決めたのは人間。 身分で苦しむのも人間。
自然界とは何の関係もないことだ。
雨や嵐や日でりで、人間が苦しむのは誰も同じだ。
もし世界の終わりがくれば、だれも彼も死んでしまう。
(『ブッダ』より)
-
-
-
恐ろしい鬼を捕まえたぞ! と得意満面で役人たちが連行しているのは、 難破船から海岸に流れ着いたロシア人男性です。
そう、大きな体で筋骨隆々、赤い肌の色をして、 金色の巻き毛。 そんな鬼のイメージはこういう外国人たちだったのかもしれません。
天狗なども赤い顔に高い鼻ですから、やっぱり海外からの漂流者が人里はなれた山の中に逃げ込んだのが、伝説のはじまりだったかもしれません。
そんな、同じ人間を鬼だ天狗だ化け物だと、差別視していた時代が日本には確かにあります。
それは当時の日本には「海の向こうの世界」についての情報がまったくなかったせいです。いまは違いますね。
世界にはさまざまな人種の人たちがいることぐらい誰だって知っています。 なのに、それでもまだ人種差別意識が消滅したわけでは ないようです。情報がない時代ならともかく、情報は充分にある現代でのそうした差別は、とても悲しいことだと思いませんか?
-
|